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前立腺炎の臨床(1)
著者: 大越正秋1 舟生富寿2 斯波光生3 西浦常雄4 豊田泰5 稲田俊雄6 河村信夫1 水谷栄之4 山本隆司4 田原達雄4 河田幸道4 島野栄一郎4 宮村隆三4 大塚晃3 南茂正3 上戸文彦7 井川欣市8 長久保一朗1
所属機関: 1慶応義塾大学 2弘前大学 3札幌市立病院 4東京大学分院 5東京逓信病院 6東京医歯科大学 7北海道大学 8自衛隊札幌病院
ページ範囲:P.9 - P.15
文献購入ページに移動西浦 慢性前立腺炎の症状は,第1表のごとく漠然としたものが多く,触診所見でも大きな場合と小さな場合があり,硬度は瘢痕や癌と区別しにくく,圧痛も直腸痛と区別しにくい場合があります。前立腺液中の膿球数が多くの人々によつて前立腺炎の診断の根拠となつておりますが,その正常値の限界については全く一致した線が見られておりません(第2表)。O'Schaughnessy等は正常人でも膿球数が著るしく多く認められるものが少なくないとし,前立腺炎の診断,ひいてはその診断に基づいた治療成績に疑問を呈しております。
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