icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻1号

1968年01月発行

原著

下大静脈後尿管

著者: 杉村克治1

所属機関: 1三重県厚生連中央総合病院皮膚泌尿器科

ページ範囲:P.25 - P.30

文献概要

Ⅰ.緒言
 本症は比較的稀な下大静脈の発生異常であるが,そのurogramで典型像を呈するものでは今日,その診断は極めて容易であり,最近の報告例では殆んどが術前診断が行なわれている。しかし稀に典型像を呈しない症例がありurogramの注意深い判読が要求される。これについては土屋らの詳細な記述がある。とはいえ今日,下大静脈後尿管における興味は専らその手術方法に向けられているようである。
 筆者は最近相次いで本症の2例を経験したが,1例はurogramで典型像を呈しており術前に診断しえて腎盂尿管吻合術(Harrill)を行ない,他の1例は非典型像で手術時に初めて本症である事が判明した。以下これらの症例について報告し,1966年末までの本邦例59例について観察し特にその治療について考察する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら