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原著
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Ⅰ.緒言
膀胱皮様嚢腫の報告は近時かなり増加したが原発性のものははなはだ少なく,大部分は卵巣その他を原発とし2次的に膀胱へ侵襲したものである。この場合原発巣として最も頻度が高いのは卵巣であり,この卵巣皮様嚢腫が膀胱に侵襲した場合感染症,結石形成,悪性変化など種々の合併症を呈することが知られている。
我々は60才女子で卵巣より続発した両側性膀胱皮様嚢腫に結石と扁平上皮癌を合併した症例を経験したのでここに報告する。
膀胱皮様嚢腫の報告は近時かなり増加したが原発性のものははなはだ少なく,大部分は卵巣その他を原発とし2次的に膀胱へ侵襲したものである。この場合原発巣として最も頻度が高いのは卵巣であり,この卵巣皮様嚢腫が膀胱に侵襲した場合感染症,結石形成,悪性変化など種々の合併症を呈することが知られている。
我々は60才女子で卵巣より続発した両側性膀胱皮様嚢腫に結石と扁平上皮癌を合併した症例を経験したのでここに報告する。
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