icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻1号

1968年01月発行

原著

Klinefelter症候群の1例

著者: 白井将文1 松下鈆三郎1 加賀山学1 一條貞敏1 竹内睦男1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.57 - P.61

文献概要

Ⅰ.緒言
 1942年Klinefelter, Reifenstein and Albrightら1)により初めて本症候群が記載されて以来数多くの報告がなされ,近年染色体の分析が可能になるにつれて本症に対する考え方も大きな変化をきたした。すなわち従来本症は一般の半陰陽にみられるごとく中間的ないし両性的な特徴が少ないためHypogonadismとして取扱われることが多かつた。しかし現在では半陰陽の大きな原因的因子は性染色体の構成異常であるという考え方が一般に行なわれており従つて本症も性染色体構成異常を伴う半陰陽として理解されるようになつた。
 私達は最近性器発育不全を主訴として来院し検査の結果Klinefelter症候群と判明せる1症例を経験したので,その概要について報告するとともに多少の文献的考察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら