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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻1号

1968年01月発行

新薬治験

特発性腎出血および血精液症に対するAngininの治療効果の検討

著者: 広川信1 井上武夫1

所属機関: 1横浜市立市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.69 - P.70

文献概要

Ⅰ.はじめに
 Angininは2-6-pyridine dimethanol bis(N-methylcarbamate)の構造を有する,ピリジン誘導体の一つで,抗キニン作用を有している。この薬剤は,動脈硬化の研究途上において,島木,石川等により開発された。
 その後,いわゆる,脱疸,狭心症,不整脈,血栓症などに臨床効果のあることが,報告されている。また,キニン類の血管透過性亢進作用に,特異的に拮抗することが注目され,出血性疾患に対し,Angininの治療が種々の領域で,検討されている。
 私達は,泌尿器科領域で,経験する腎出血,血精液症に,この型式をとる出血素因があるのではないかと想定し,これら疾患にAnginin療法を試みた。臨床上,明らかに奏効する症例が観察されたので,報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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