文献詳細
原著
文献概要
はじめに
泌尿器の畸型の中で,尿管異常開口は比較的まれにしか経験しない疾患である。臨床経験の未熟な著者が,入院時,急迫尿失禁と誤診し,精査の結果,両側完全重複腎盂尿管のうち,右側上位腎盂に所属する尿管の異常開口による尿管性尿失禁であることを知り,尿管膀胱新吻合術を施行して,症状の改善を得た症例を経験したので,報告し,本邦報告例に対する統計的観察および外国文献の2,3について検討を加える。
泌尿器の畸型の中で,尿管異常開口は比較的まれにしか経験しない疾患である。臨床経験の未熟な著者が,入院時,急迫尿失禁と誤診し,精査の結果,両側完全重複腎盂尿管のうち,右側上位腎盂に所属する尿管の異常開口による尿管性尿失禁であることを知り,尿管膀胱新吻合術を施行して,症状の改善を得た症例を経験したので,報告し,本邦報告例に対する統計的観察および外国文献の2,3について検討を加える。
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