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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻11号

1968年11月発行

図譜・283

陰茎海綿体造影法

著者: 三木誠1 入倉英雄1 南武1

所属機関: 1慈恵医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.836 - P.837

文献概要

 Hurtl(1962),Hamilton & Swann(1967)らがcorpus cavernosographyをPeyronie's diseaseの診断に用い,その硬結の拡がり程度を知るのに極めてよい方法であることを報告している。我々は最近諸種陰茎疾患に本法を行なつており,Peyronie's diseaseと思われる症例と陰茎癌症例に興味ある像を得たので供覧する。
 刺入部は硬結等をさけ,冠状溝からやや根部よりがよく(陰茎癌では可及的根部),左右どちらかの海綿体に刺入すればよい。局麻を行ない20gauge程度の注射針を刺し,まず生食水を少量注入し抵抗なく入ること(あたかも静注のごとく)を確認した上で,造影剤20ml(60% Urografinを生食水で倍に薄め20mlとした)を注入し,その直後に撮影すればよい。本法は特別の装置を要せず,簡単で副作用もないことから,Peyronie's diseaseのみならず,陰茎癌の拡がり程度や陰茎外傷の診断などにも有用と考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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