文献詳細
図譜・283
文献概要
Hurtl(1962),Hamilton & Swann(1967)らがcorpus cavernosographyをPeyronie's diseaseの診断に用い,その硬結の拡がり程度を知るのに極めてよい方法であることを報告している。我々は最近諸種陰茎疾患に本法を行なつており,Peyronie's diseaseと思われる症例と陰茎癌症例に興味ある像を得たので供覧する。
刺入部は硬結等をさけ,冠状溝からやや根部よりがよく(陰茎癌では可及的根部),左右どちらかの海綿体に刺入すればよい。局麻を行ない20gauge程度の注射針を刺し,まず生食水を少量注入し抵抗なく入ること(あたかも静注のごとく)を確認した上で,造影剤20ml(60% Urografinを生食水で倍に薄め20mlとした)を注入し,その直後に撮影すればよい。本法は特別の装置を要せず,簡単で副作用もないことから,Peyronie's diseaseのみならず,陰茎癌の拡がり程度や陰茎外傷の診断などにも有用と考える。
刺入部は硬結等をさけ,冠状溝からやや根部よりがよく(陰茎癌では可及的根部),左右どちらかの海綿体に刺入すればよい。局麻を行ない20gauge程度の注射針を刺し,まず生食水を少量注入し抵抗なく入ること(あたかも静注のごとく)を確認した上で,造影剤20ml(60% Urografinを生食水で倍に薄め20mlとした)を注入し,その直後に撮影すればよい。本法は特別の装置を要せず,簡単で副作用もないことから,Peyronie's diseaseのみならず,陰茎癌の拡がり程度や陰茎外傷の診断などにも有用と考える。
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