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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻11号

1968年11月発行

原著

最近病棟内に多発した緑膿菌感染症について

著者: 佐藤昭太郎1 鈴木三継1 安食悟朗1

所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.839 - P.844

文献概要

Ⅰ.はじめに
 種々の化学療法剤および抗生物質(以下化学療法剤と称す)の出現によつて細菌感染症に対して極めて有力な対抗手段を得た筈であるが,これらの使用経験が重ねられるにつれて,2, 3の厄介な問題が派生してきた。その1つは病原菌の耐性獲得であり,他は病原性の強い細菌が抑制されたあとで,他の比較的病原性が弱いとみられてきたが,感受性の低い細菌の感染が臨床面に擡頭してきたことである。すなわち,グラム陰性の桿菌,耐性ブドウ球菌および真菌感染症などの問題である。
 最近,我々は病棟内で緑膿菌感染が多発し,漸くこれを治めえたので,ここにその転末を報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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