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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻12号

1968年12月発行

原著

乳幼児睾丸腫瘍の臨床経験

著者: 森田建1 岡部郁夫1 浜野晶平1 岸谷勲1 森一郎1

所属機関: 1日本大学医学部第1外科学教室

ページ範囲:P.983 - P.991

文献概要

Ⅰ.はしがき
 最近小児外科の進歩に伴ない,小児悪性腫瘍に対する関心も増加し,多くの研究をみるに至つているが,その多くはWilms腫瘍,神経芽細胞腫あるいは肝癌など腹部腫瘍を中心とするものであり,睾丸腫瘍についての報告は少ない。
 睾丸腫瘍の発生は一般に小児には少ないとされているが,本邦においては欧米に比して小児における発生頻度がはるかに高い傾向にある1)〜10)。また治療に対しても単なる除睾術にて比較的良好な成績が一般に得られているが1),なかには早期に転移をきたし,放射線療法や化学療法も無効に終る場合もあり,最近の悪性腫瘍の治療の進歩につれて,睾丸腫瘍に対する治療力針も再検討される機運にある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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