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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻13号

1968年12月発行

特集(増刊号の)1 尿路の外傷と損傷

Ⅰ総論

外傷と腎機能

著者: 山村秀夫1 浅原広澄1

所属機関: 1東京大学医学部麻酔科学教室

ページ範囲:P.40 - P.47

文献概要

はじめに
 外傷や手術などの侵襲により急速に腎の排泄機能障害を起こす症候群がある。これ等は原因により,Crush syndrome, Traumatic uremia, Surgicaloliguria, Shock kidney, Hemoglobinuric nephro-sis, Toxic nephrosis, Burn nephritis等,様々な名称があり,病理学的にはLower-nephron ne-phrosisまたはAcute tubular necrosisが最も一般的な呼び方とされている。これらの疾患は原因によつて組織学的病変も多少異なるが,臨床的に共通の経過をとり,また診断,治療が同様に扱えることから臨床的な症候群として,急性腎不全(Acute renal failure)と呼ばれている1)2)。ただし,これを広い意味にとると,腎自体の疾患およびその他の原因による急性の腎不全が含まれる。
 ここでは外傷後および術後急性腎不全の原因,腎機能の変化による臨床経過および診断を中心にのべ,最後に治療と予防について,簡単にふれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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