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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻13号

1968年12月発行

特集(増刊号の)1 尿路の外傷と損傷

Ⅱ腎外傷

腎皮下損傷時の後遺症とその治療

著者: 小田完五1 古沢太郎2

所属機関: 1京都府立医科大学泌尿器科学教室 2京都第二赤十字病院泌尿器科

ページ範囲:P.85 - P.91

文献概要

 腎皮下損傷の後遺症はさほど多いものとはいえない。しかし周知のように近時交通,スポーツ,工場災害などの頻発に伴つて腎外傷の症例も漸次増加し,さらにショック,感染に対する最近の治療法の目ざましい進歩のお蔭で高度腎傷害に際してもまず保存的な治療が行なわれる趨勢にある。このような理由で後遺症は今後ますます増加するものと考えられる。また後遺症はその鍾類,症状が多種多様で,軽症の場合は全く治療の対象とならないものも少なくないが,中には外科的治療によつて始めて治療の目的が達せられるような重大なものをも含んでいる。このような観点から腎皮下損傷の後遺症は腎外傷を論ずる上に極めて重要な命題ということができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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