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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻13号

1968年12月発行

特集(増刊号の)1 尿路の外傷と損傷

Ⅳ膀胱の外傷および損傷

膀胱瘻の発生とその予防処置

著者: 西村敏雄1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科学産科学教室

ページ範囲:P.140 - P.144

文献概要

はじめに
 婦人性器と尿路系は骨盤内において相互に近接しており,性器腫瘍を始めとして妊娠・分娩・骨盤内炎症・骨盤内手術および骨盤部放射線療法に際しても種々の尿路障害がみられることは周知である。このうち尿瘻は特に間断なき尿漏出によりはなはだしく患者を苦しめるとともに,その発生原因の多くは手術その他の医療処置に求められることが多く,しかも治療に困難を極める場合の多いことでもつて医師にとつても嫌な疾患である。尿瘻には尿道腟瘻,膀胱腟瘻,子宮頸膀胱腟瘻,子宮体膀胱腟瘻,膀胱腸瘻,腹壁膀胱瘻,尿管腟瘻,尿管子宮頸瘻,尿嚢瘻等の種々の型が挙げられる。我々産科婦人科領域で経験することの多いのは膀胱腟瘻および尿管腟瘻である。本稿においては婦人の膀胱瘻の発生原因と予防処置について具体的に述べて行きたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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