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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻13号

1968年12月発行

特集(増刊号の)1 尿路の外傷と損傷

Ⅳ膀胱の外傷および損傷

膀胱瘻の形成手術

著者: 町田豊平1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.145 - P.151

文献概要

はじめに
 膀胱はその解剖学的関係から他の骨盤部臓器と連絡した尿瘻を形成し易い。その殆どが骨盤手術や処置による外傷—特に産婦人科疾患に起因する。これらの,膀胱と通じた異常な尿導管は,その成因,位置的関係および発生時期の経過によつてさまざまな病相をみせる。しかし,いつたん発生した膀胱瘻は姑息的治療では治癒し難く,多くは根治的膀胱瘻閉鎖術(膀胱形成手術)が必要となる。
 膀胱瘻のなかでよく遭遇するのは膀胱腟瘻で,稀に膀胱子宮頸管瘻や膀胱(直)腸瘻もみられるが,手術方針は基本的に似通つており膀胱瘻の形成手術を中心にのべたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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