文献詳細
原著
文献概要
Ⅰ.緒言
男子外陰部はその解剖学的構造から可動性が大きく開放性損傷をうけることは極めて少ない。開放性損傷の中で特殊なものとして外陰部剥皮創があり,それは殆んどが男子例であり陰茎,陰嚢またはその両者の皮膚の一部または全部が外力により剥脱された状態で,近年機械工業の発達とともに漸次増加の傾向にある。われわれも最近,陰茎剥皮創と陰嚢剥皮創の各1例を経験したのでここに報告し,あわせて本邦症例について若干の文献的考察を試みたいと思う。
男子外陰部はその解剖学的構造から可動性が大きく開放性損傷をうけることは極めて少ない。開放性損傷の中で特殊なものとして外陰部剥皮創があり,それは殆んどが男子例であり陰茎,陰嚢またはその両者の皮膚の一部または全部が外力により剥脱された状態で,近年機械工業の発達とともに漸次増加の傾向にある。われわれも最近,陰茎剥皮創と陰嚢剥皮創の各1例を経験したのでここに報告し,あわせて本邦症例について若干の文献的考察を試みたいと思う。
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