文献詳細
追悼
文献概要
三重大学教授矢野登先生が亡くなられたとの知らせに接したのは,ワシントン近郊のワレントンで行われた男性々路の感染症についての研究集会での講演を終え,ニューヨークに戻つて来た時でありました。早速コロンビア大学に留学中の教室員に伝えた所,彼も私同様,半信半疑の様子でした。その後詳報の届くにつれ最早疑うことの出来ない事実であることが分り,深い悲しみに包まれました。そう云えば,あれ程几帳面で,殆んど遅刻されたことのない先生が,最近は当地方会を欠席されることが多かつたようであり,やはり以前から御健康を損われておられたからかと思われました。
地域的関係から比較的先生に接する機会に恵まれておりましたが,先生には謹厳近づき難いという所はなく,資性温厚で平素絶えず微笑を浮べられ,誰の目にも親しみ易い指導者であり,私共は恰も慈父に接するように先生を敬慕しておりました。
地域的関係から比較的先生に接する機会に恵まれておりましたが,先生には謹厳近づき難いという所はなく,資性温厚で平素絶えず微笑を浮べられ,誰の目にも親しみ易い指導者であり,私共は恰も慈父に接するように先生を敬慕しておりました。
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