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原著
腎盂腫瘍の6例—附本邦報告例の統計的観察
著者: 大越正秋1 菅井昂夫1 中村宏1 長久保一朗1 木村茂三1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.193 - P.202
文献購入ページに移動腎盂腫瘍は腎実質腫瘍に比して,遙かに稀で腎腫瘍中,約10%内外と考えられている。高橋,大場,山口1)(1938年)が39例を基にして綜説を行ない,また,志田,駒瀬2)(1951年)が92例を集め,南,大堀3)(1960年)が1951年から1960年まで145例の追加症例を考察し,最近では赤坂等4)(1964年)が昭和35年末までの本邦報告例201例を集め,統計的観察を加えている。我々は,最近相ついで,6例の腎盂腫瘍を経験したので報告し,赤坂等による昭和35年末までの本邦報告例201例に加えて,昭和35年末から昭和40年末までの本邦報告例124例(余等の例を含まず)を集め,合計325例について,考察を加えた。
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