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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻4号

1968年04月発行

原著

非融合性交叉性腎変位の1例

著者: 木村哲1 松下一男1 大沢炯2

所属機関: 1警友総合病院泌尿器科 2慶応大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.287 - P.291

文献概要

Ⅰ.緒言
 交叉性腎変位とは,胎生時,腎上昇が行なわれる時期に,何らかの原因によつて,その上昇が本来と反対側に向つて起こるために生ずる異所腎の一型で,尿管は正中線を横切つて,腎とは反対側の膀胱に付着しているのを特徴とする先天性奇形である。
 McDonald1)らは,交叉性腎変位を分類して,(1)融合性,(2)非融合性,(3)単腎,(4)両側の4群に分けたが,この分類に従つて,Abeshouse2)らは,1959年,それまでに報告された433例について詳細な分析を行なつている。本邦では,1965年に,中平3),坂田4)らが,我が国で報告された40例について,統計的に観察している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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