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原著
文献概要
Ⅰ.緒言
原発性尿管癌は従来稀な疾患とされていたが,近年報告例が急激に増加しつつある。本邦では1935年伊藤5)の基底細胞癌の報告が第1例といわれるが,その後1967年2月までに本邦症例は166例に達しており,もはや稀な疾患とはいい難い。このように症例の増加を見たのは本症に対する診断法の進歩に負う所が大きいが,時に術前診断の困難なことがあり,またその予後も不良のことが多く,警戒すべき疾患の一つといえる。我々は最近本症の例を経験したので報告する。
原発性尿管癌は従来稀な疾患とされていたが,近年報告例が急激に増加しつつある。本邦では1935年伊藤5)の基底細胞癌の報告が第1例といわれるが,その後1967年2月までに本邦症例は166例に達しており,もはや稀な疾患とはいい難い。このように症例の増加を見たのは本症に対する診断法の進歩に負う所が大きいが,時に術前診断の困難なことがあり,またその予後も不良のことが多く,警戒すべき疾患の一つといえる。我々は最近本症の例を経験したので報告する。
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