臨床泌尿器科22巻4号

1968年04月発行

原著

リウマチ性疾患によるPriapismの1例

著者： 向田正幹¹ 月脚克彦¹ 原田寛司¹ 重松俊朗¹

所属機関： ¹久留米大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲：P.303 - P.306

文献概要

Ⅰ．緒言
　Priapismはかつて非常に少ない疾患といわれ，また我が教室においても稀にしか来診していないが，最近の報告ではその数も多く，決して珍しい疾患とはいえないようである。しかし臨床的に見て満足すべき有効な治療法がないことや，治療後も長期にわたり障害が残ることなどの問題が多いようである。
　最近我々は本症のリウマチ性疾患に起因すると思われるものを経験したので報告する。