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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻5号

1968年05月発行

原著

下大静脈後尿管に対する下大静脈整復術の経験

著者: 今村全1 本間耕平2

所属機関: 1鶴岡市立荘内病院泌尿器科 2鶴岡市立荘内病院外科

ページ範囲:P.351 - P.357

文献概要

Ⅰ.はじめに
 下大静脈後尿管は胎生期に起こつた下大静脈の発生異常によるもので,従来比較的稀な疾患とされていた。しかし近年に至り泌尿器科学の急速な発展,とくにそのレ線学的診断法の進歩により本疾患の発見が容易となつたため,ことにここ数年来多数の症例が報告されるようになつた。岸本・岡田(1966)1)によれば本邦ですでに46例の報告があり,しかもその3分の2はそれまでの5年間になされたものであるという。我々も最近本症の1例を経験し,下大静脈の切離再縫合による尿管整復術を行ない,満足すべき結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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