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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻5号

1968年05月発行

新薬治験

尿路感染症に対するHippramine (R−657)の使用経験

著者: 大堀勉1 神崎政裕1 依田丞司1

所属機関: 1岩手医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.383 - P.384

文献概要

 最近,新しい抗生物質がつぎつぎと多数出現し,尿路感染症の治療は著しい進歩をとげている。しかし一方,抗生物質の発達に伴なつて耐性菌の増加,菌交代現象,副作用等の問題があらわれ,各種抗生物質の発達した今日においてもなお治療困難な感染症を経験している現状である。したがつてさらに新しい抗生物質の出現が望まれるわけであるが,また抗生物質とは全く作用機序の異なつた薬剤が考慮され,この意味からホルムアルデヒド系薬剤が再認識されてきた。
 今回大日本製薬株式会社より提供されたHippramine(R-657)は,Methenamineの馬尿酸塩で,1895年Nicolaierによつて尿消毒剤として使用されているが,他の抗生物質や抗菌剤と全くタイプの異なるものであり,しかもすぐれた特徴を有し,とくにKlebsiella,Proteus, Pseudomonas等による難治性の感染症に有効であるとされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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