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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻8号

1968年08月発行

原著

脳幹の欠陥に起因した血尿の1例

著者: 後藤甫1 西尾徹也1 徳原正洋1

所属機関: 1鳥取大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.615 - P.617

文献概要

はじめに
 いわゆる特発性腎出血とは,臨床的に原因不明の腎出血に対してつけられた症候診断名である。本症のなかには,病理組織学的に出血の責任病巣をみいだせるものと,みいだせないものとがある。前者に属する症例は,泌尿器科的検査の進歩により小病巣の発見が容易になれば減少するだろう。後者はその多くが血液および血管機能異常にもとづくもので,その原因にアレルギー,自律神経障害,線溶現象等の関与が考慮されているが,いずれにせよその原因をはつきりさせるのはかなり困難である。
 われわれは自律神経中枢のある脳幹の異常に基因したと考えられる本症の1例を経験したのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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