icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科22巻9号

1968年09月発行

文献概要

原著

先天性精管欠損症

著者: 折笠精一1 網野勇1 仲野谷祐介1

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.715 - P.719

文献購入ページに移動
Ⅰ.緒言
 発生学的に男子においては,中腎導管(Wolff氏管)の上端は睾丸細精管と結合して副睾丸輸出管を形成し,中腎導管の中間部は精管を形成し,その下端部より精嚢腺,尿管,膀胱三角部が形成される。従つて中腎導管の発達過程の異常により,精路系と尿路系の先天異常が度々重複して起こり種々の所見を呈する。
 我々の教室では,先天性性器異常として1側Wolff氏体の完全欠損症(単腎単睾丸症)の1例を中島,藤枝(1961)が発表しているが,最近3例の先天性精管欠損症を経験した。これを機会に本邦文献上先天性精管欠損症として発表されている66例と,睾丸欠損症として発表されているが精管欠損症を合併していた4例を集め自験を加えた73例の先天性精管欠損症につき若干の文献的考察を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら