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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻1号

1969年01月発行

文献概要

原著

尿路悪性腫瘍に伴つた高カルシウム血症

著者: 岡田清己1 広瀬欽次郎1 藤田拓男2

所属機関: 1都立墨東病院泌尿器科 2東京大学医学部老人科学教室

ページ範囲:P.9 - P.16

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Ⅰ.緒言
 従来より悪性腫瘍患者で,しばしば高Ca血症を示すことが知られている。多くの症例では,広汎な骨転移を伴つているが,骨転移は全く認められず,副甲状腺も正常である症例もみられている。この発生機序に関しては,なお定説をみていないが,最近異所性ホルモン産生腫瘍という考え方が注目されてきている20)21)。我々もこのような見地にたら,高Ca血症を伴つた悪性腫瘍は,腫瘍より副甲状腺ホルモン様物質が産生されているのではないかと考えている。最近我々は高Ca血症を伴つた悪性腫瘍を2例経験した。これらの高Ca血症の原因を推定するために,副甲状腺機能検査を行ない,また1例において,尿中および腫瘍中の副甲状腺ホルモン様物質の活性を測定したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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