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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻1号

1969年01月発行

原著

臭素酸塩中毒による急性腎不全の1例

著者: 和田一郎1 岩佐嘉郎1 斉藤善蔵2 中西功夫3

所属機関: 1金沢大学医学部泌尿器科学教室 2金沢大学医学部第二内科学教室 3金沢大学医学部第一病理学教室

ページ範囲:P.37 - P.42

文献概要

Ⅰ.緒言
 臭素酸塩中毒の報告例はきわめてまれであるが,この臭素酸塩がコールド・パーマの中和剤(酸化剤)として美容術上一般的に用いられていることを考慮した場合,この薬剤による中毒症例および中毒による急性腎不全症例は内科,泌尿器科領域において,今後とも時々経験されるのではないかと思われる。われわれは最近コールド・パーマの中和剤(商品名:アモロス)の服用による急性腎不全の1例を経験したが,人工透析などの治療にもかかわらず17日目に死亡し,剖検の機会をえたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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