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原著
文献概要
Ⅰ.緒言
脊索腫は胎生初期に存在する脊索の遺残から発生する比較的まれな腫瘍であり1),主として頭蓋内および仙尾骨部に好発する2)。通例,この腫瘍は膨張性に発育し,骨をおかす傾向をもつ1)。
仙尾骨部に発生し,後腹膜中に発育した脊索腫については先に教室の並木・百瀬らが本邦第4例目を発表した。我々は昭和37年に同様な症例を経験し,最近その転帰についても知り得たので,ここに症例を紹介するとともに,本症に若干の考察を加えて報告する。
脊索腫は胎生初期に存在する脊索の遺残から発生する比較的まれな腫瘍であり1),主として頭蓋内および仙尾骨部に好発する2)。通例,この腫瘍は膨張性に発育し,骨をおかす傾向をもつ1)。
仙尾骨部に発生し,後腹膜中に発育した脊索腫については先に教室の並木・百瀬らが本邦第4例目を発表した。我々は昭和37年に同様な症例を経験し,最近その転帰についても知り得たので,ここに症例を紹介するとともに,本症に若干の考察を加えて報告する。
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