文献詳細
原著
睾丸回転症の3例
著者: 白井将文1 松下鈆三郎1 加賀山学1 一条貞敏1 竹内睦男1 佐々木桂一1
所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.67 - P.72
文献概要
睾丸回転症とはなんらかの原因で睾丸の回転を起こすことにより,睾丸動静脈の血行障害をきたし,睾丸,副睾丸が梗塞,壊死,萎縮等に陥る疾患である。本症は1840年Delarsiarve1)が精系捻転症として報告したのが最初で,本邦では1909年山村2)の報告を第1例として数多くの報告がなされている。私達の教室ではすでに入沢ら3)4)および松下ら5)が本症の3例について報告しているが,最近再び本症の3例を経験したので追加報告するとともに多少の文献的考察を試みた。
掲載誌情報