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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻11号

1969年11月発行

原著

腎異常血管に起因する水腎症の2例

著者: 白岩康夫1 工藤茂宣1

所属機関: 1弘前大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.897 - P.905

文献概要

緒言
 腎血管造影法が臨床において容易に行なわれている今日では,腎の上,下極に入る異常血管はしばしば発見される。下極に存する腎異常血管が腎盂または上部尿管を絞扼すれば,当然水腎症が惹起されるが,一般水腎症においてかかる水腎症は比較的稀なものとされており,水腎症例において異常血管が存していても,この異常血管が水腎症に対し実際にどれ程の役割を果しているかについての判定に難しい点も存し,また論議の多出する所でもある。我々は最近,腎異常血管と腎下垂が水腎症を惹起させていたと判定された2症例を相次いで経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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