文献詳細
原著
Pyridinol Carbamate投与が奏効したと思われる陰茎持続勃起症の1例
著者: 佐々木桂一1 一条貞敏1 竹内睦男1 白井将文1
所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.925 - P.928
文献概要
陰茎持続勃起症は,最近ではその報告例も比較的多くみられるようになり,それほど稀有な疾患ではなくなつた。しかしながら,その成因についてはいまだ定説がなく,ましてや治療法にいたつては多岐にわたり満足すべき有効な治療法もないのが現状であり,治療後も長期間性障害を残す等の解決されねばならない多くの困難な問題が残されている。
最近私達は,陰茎持続勃起症の1症例に対して,その治療として抗キニン剤pyridinol carbam-ate(Anginin)(第1図)の投与を行ない治癒せしめ得たのでその概要について報告するとともに多少の文献的考察を試みた。
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