文献詳細
特集(増刊号の)2 腎不全
Ⅱ.急性腎不全
文献概要
緒言
慢性腎不全が腎病変そのもの,すなわち,慢性腎炎,腎盂腎炎,のう胞腎などにより発症するのに対し,急性腎不全はその原因の如何を問わず,2次的に招来される高度の腎機能障碍である。従つて急性腎不全では,厳密な意味では腎病変そのものは可逆性であるべきで,対策よろしきを得れば,その多くは救命し得るはずである。
従来は急性腎不全の治療方針として,1)体内水分の調整2)電解質の調節3)蛋白崩壊の抑制4)感染防止5)貯溜産物の除去の5原則があげられ,このうち,1)〜4)の待機療法を主とし,5)の積極的療法を従とする方法がとられてきた。
慢性腎不全が腎病変そのもの,すなわち,慢性腎炎,腎盂腎炎,のう胞腎などにより発症するのに対し,急性腎不全はその原因の如何を問わず,2次的に招来される高度の腎機能障碍である。従つて急性腎不全では,厳密な意味では腎病変そのものは可逆性であるべきで,対策よろしきを得れば,その多くは救命し得るはずである。
従来は急性腎不全の治療方針として,1)体内水分の調整2)電解質の調節3)蛋白崩壊の抑制4)感染防止5)貯溜産物の除去の5原則があげられ,このうち,1)〜4)の待機療法を主とし,5)の積極的療法を従とする方法がとられてきた。
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