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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻13号

1969年12月発行

特集(増刊号の)2 腎不全

Ⅳ.腎不全の対策 2.腹膜潅流

腹膜潅流の実際

著者: 佐藤昭太郎1

所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.117 - P.124

文献概要

はじめに
 人工透析は,今日,腎不全の治療に不可欠の手段となつた。そして人工腎臓と腹膜潅流が広く用いられている。効率からいえば,人工腎臓が勝っているが,これには特別の装置,設備あるいは特にトレーニングのなされた人員を必要とし,費用もかなり高い。他方,腹膜潅流は生体の一部を透析膜とするので,特別の装置の必要なく,技術的にも比較的容易だが,効率はそんなに優れていない。しかし逆に透析能が緩徐であるためにdisequilibrium syndromeの発展を見ることがほとんどないといえる。このような事情から,両者の長短を勘案し,患者および病院の実情に応じて,両者が使いわけられている現況である。ここでは腹膜潅流に関して主として実際的な事項について述べてゆく。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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