icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻13号

1969年12月発行

特集(増刊号の)2 腎不全

Ⅳ.腎不全の対策 3.人工腎臓

カニューレーション

著者: 千野一郎1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.181 - P.186

文献概要

はじめに
 慢性腎不全の治療法として,血液透析が今日のように盛んに利用されるようになつたのは,1)透析機械および透析方法の進歩,改良。2) Scri-bner, Quintonなどによつて開発されたsilastic-teflon bypass cannulasの普及があげられる。特に後者のcannulaは1960年,Scribneri1,2)などによつて開発され,その後Quinton3)(1962)により改良され現在に至つている。この間Winged line-shunt4)などの発表がみられるが,大きな改良は認められない。われわれも現在ではQuinton sila-stic-teflon cannulaを用いている。
 最近ではcannulasを挿入するいわゆるexte-rnal shuntに対して,Brescia5)などの動静脈吻合によるinternal shuntが多く用いられる傾向にある。これからは外来通院,社会復帰が多くなるにつれて,shuutの管理,入浴などの面からinternalshuntは増加するものと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら