icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻2号

1969年02月発行

原著

乳児嚢胞腎の1例

著者: 坂田安之輔1 金子佳雄1

所属機関: 1新潟大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.119 - P.124

文献概要

Ⅰ.はじめに
 腎に発生する嚢胞性疾患は,その多くが先天性の発育異常とみなされており,病因について,多様の見解が述べられているとともに,多くの分類が試みられている。中でも,嚢胞腎は,両腎性の嚢胞性疾患で,発生頻度が比較的高く,家系的な素因が重視され,進行性の腎機能障害を示すことなどから,古くから興味を持たれてきた。そして,死産児または新生児の剖検によつて発見される嚢胞腎(幼児型)と,成長してから発見される嚢胞腎(成人型)とでは,種々の点で差異があるといわれ,また,小児の症例もまれに報告されている。われわれは,生後8ヵ月の乳児嚢胞腎の症例を経験したので報告し,幼児型と成人型との差異について考えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら