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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻2号

1969年02月発行

Urological Letter

陰茎痛の3例/トリコモーナス前立腺・精嚢腺炎およびろ胞性膀胱炎の治療

ページ範囲:P.124 - P.124

文献概要

 過去16ヵ月間に筆者のところに陰茎痛を主訴とした患者が3人紹介されてきた。
 L.K.氏は52才で,8ヵ月前に多発性の良性ポリープのために18インチの長さにわたつての結腸切除術をうけた。留置カテーテルを抜去された後,歩行したり車に乗つたりすると陰茎にうずく痛みのおこることに気付いた。座つていたりベットに横になつているときには症状はなかつた。Gantrisinと前立腺マッサージを受けたあとはしばらくはよかつた。尿は検査したが正常であつた。培養でも陰性。前立腺は直腸診では軽度に腫張し,押してみると沼地のような感じであつた。前立腺分泌液には強拡大で(+++)の白血球があつた。排泄性尿路像では膀胱結石(直径2.5cm)がある以外正常。膀胱鏡検査で残尿は90mlあり,Ⅰ度の肉柱形成があり,前立腺にⅠ度の中葉肥大があつた。砕石術および前立腺のTURを行なつた。症状はこれで消失した。結石は分析の結果蓚酸結石であつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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