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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻3号

1969年03月発行

原著

孤立性腎嚢腫の2例

著者: 石塚栄一1 井上武夫1 広川信1

所属機関: 1横浜市立市民病院泌尿器科

ページ範囲:P.201 - P.205

文献概要

Ⅰ.緒言
 孤立性腎嚢腫は本邦において,1902年佐藤が第1例を発表して以来,田辺1)(1966)らによれば200例近い報告がなされているが,特有な症状がなく,術前診断が困難な疾患である。われわれは最近2例の孤立性腎嚢腫を経験し,合併症予防,とくに悪性腫瘍を除外する意味で手術(腎保存的)を施行したが,1例に術後経静脈性腎盂撮影で,著明に水腎症の改善がみられた。孤立性腎嚢腫は鑑別診断困難であり,合併症予防の意味から患者の状態の許すかぎり,手術を行なうべきであり,その必要性について若干の文献的考察を行なつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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