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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻3号

1969年03月発行

原著

原発性精索結核の1例

著者: 井川欣市1 宮岸武弘1 浅石和昭1

所属機関: 1陸上自衛隊札幌地区病院泌尿器科

ページ範囲:P.223 - P.228

文献概要

Ⅰ.緒言
 精索の結核性変化は原発性結核と続発性結核に区別することができる。後者は他の性器,例えば副睾丸,睾丸および精管に結核性病変があつて,それにより精索組織が2次的に侵される場合であつてしばしば経験するものである。これに反して他の性器に変化がなくて性器初感染性に発病することは比較的まれである。原発性精索結核の報告は外国では非常にまれでわずかに数例の報告に接しうるに過ぎないようである1)。本邦報告例は1923年の深瀬の報告以来およそ90例の報告がある。大多数の患側は片側性であり両側性のものは11例25)〜12例となつている。われわれも最近本症例を経験しているが自験例を含み本邦報告90例について2・3臨床事項について検討する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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