文献詳細
新薬治験
文献概要
Ⅰ.緒言
従来,泌尿器科領域における尿路結石症(とくに尿管結石症)の疝痛発作ひいては結石排出促進剤としてHyostin-N-buthylbromidとsulpyrinのcomplexがanti-parasympathomimetic drugとして主に用いられてきた。これに対し日本ルセル株式会社から提供を受けたDilospanはparasympaticsを介さず選択的に直接,尿管や胆管の平滑筋に働き,特に攣縮せる平滑筋の弛緩作用が強いといわれている。
今回,われわれは薬理学的に興味ある本剤を,とくに疝痛発作や疼痛を有する尿管結石症に使用し,若干の治験をおさめたのでここに報告する。
従来,泌尿器科領域における尿路結石症(とくに尿管結石症)の疝痛発作ひいては結石排出促進剤としてHyostin-N-buthylbromidとsulpyrinのcomplexがanti-parasympathomimetic drugとして主に用いられてきた。これに対し日本ルセル株式会社から提供を受けたDilospanはparasympaticsを介さず選択的に直接,尿管や胆管の平滑筋に働き,特に攣縮せる平滑筋の弛緩作用が強いといわれている。
今回,われわれは薬理学的に興味ある本剤を,とくに疝痛発作や疼痛を有する尿管結石症に使用し,若干の治験をおさめたのでここに報告する。
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