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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻4号

1969年04月発行

新薬治験

脊髄損傷患者におけるUbretidの使用経験

著者: 西田亨1

所属機関: 1美唄労災病院泌尿器科

ページ範囲:P.320 - P.321

文献概要

Ⅰ.緒言
 ウブレチッドは抗コリンエステラーゼ剤(抗Ch E剤)で,持続的なCh E阻害作用によりアセチルコリン(Ach)作動性臓器の機能を亢進し,とくに骨格筋の神経筋接合部に作用して長時間にわたり筋緊張を高め,また膀胱,胃,腸管などの緊張をも高めるとされている。
 また薬理実験では,著明なかつ持続的な抗クラーレ作用ならびにAch増強作用を示し,経口投与で効果の発現はやや緩除であるが,効果は持続的であり,諸家の臨床報告によれば,尿管・膀胱のTonusを維持しかつ膀胱利尿筋の収縮力をも増大させ,前立腺肥大症,神経因性膀胱,術後の排尿困難を改善させる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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