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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻5号

1969年05月発行

原著

膀胱癌の4剖検例—本邦膀胱癌349例の統計的考察

著者: 竹中生昌1 森脇昭介2

所属機関: 1国立松山病院皮膚泌尿器科 2国立松山病院研究検査科

ページ範囲:P.377 - P.383

文献概要

Ⅰ.緒言
 原発性脳腫瘍に対して,二次性転移性脳腫瘍の頻度は報告者によりかなりの差がある(1.6〜40.0%)4,6,9)が,なかんずく肺癌や乳癌を除くと比較的少なく,とくに膀胱腫瘍の脳転移例は稀である。
 最近膀胱癌4例に剖検を行なうことができたが,うち2例には転移なく,1例は肺,肝転移を,他の1例では生前より脳症状を発現し,剖検にて脳をはじめ副腎,小腸および皮膚転移をみとめた。よつてこれら4例の臨床経過ならびに剖検所見とともに日本病理解剖輯報より集めた膀胱癌349例の転移形成について検討したので併せて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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