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原著
組織学的に骨形成を伴う間細胞腫と診断された無精子症の1例
著者: 水間圭祐1 滝本至得1
所属機関: 1日本大学医学部泌尿器科学教室
ページ範囲:P.385 - P.389
文献購入ページに移動睾丸間細胞腫はきわめてまれな疾患であり,Sacchi (1895)1)の報告に始まり,最近Gerwiget al.(1964)2)は文献上135例を集録しているが,その後Minkowitzの1例(1965)3),Bayerの2例4),Johonston5)らの1例など数例で,本邦では緒方,金子例(1917)6)の報告以来1965年まで7例のきわめて少数にすぎない。最近われわれは異所的骨形成を伴なつて組織学的に睾丸間細胞腫と診断された1例を経験したので,これを報告するとともに若干の考察を試みた。
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