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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻5号

1969年05月発行

新薬治験

Ubretidによる術後腸蠕動療法

著者: 酒徳治三郎1 桐山啻夫1 大北純三1 佐長俊昭1

所属機関: 1山口大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.409 - P.410

文献概要

Ⅰ.緒言
 UbretidはOsterreichische Stickstoffwerke A.G.研究所で開発された新しい抗コリンエステラーゼ剤であり,本剤はカルバミン酸誘導体で,その効果が持続的な所が特徴とされている。自律神経の刺激伝達物質であるacethylcholinはcholinesteraseによつて分解されるが,Ubretidの作用機序はこのcholinesteraseと可逆的に結合し,その作用を阻害し,acethylcholinを蓄積させてその作用を増強し,かつ持続させるといわれている。したがつて泌尿器科的には,膀胱機能障害および術後の腸管麻痺に対して有効であるとされている1,2,3)
 今回,鳥居薬品株式会社よりUbretid注射薬の提供をうけ,術後腸蠕動療法について検討したのでその結果を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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