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原著
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Ⅰ.緒言
腎盂にみられる白板症は,泌尿器科的疾患としてはそれほどまれなものではないが,臨床的に術前に診断されることは,非常に困難であり,腎剔出標本または剖検により発見されることが多い。
最近われわれは,比較的長い経過と尿管カテーテル尿中角化細胞の証明および特有な腎盂レ線像から,術前に腎盂白板症と診断した1例を経験したので報告するとともに,本症の診断についての考察と集録しえた本邦報告例の統計的観察を行なつた。
腎盂にみられる白板症は,泌尿器科的疾患としてはそれほどまれなものではないが,臨床的に術前に診断されることは,非常に困難であり,腎剔出標本または剖検により発見されることが多い。
最近われわれは,比較的長い経過と尿管カテーテル尿中角化細胞の証明および特有な腎盂レ線像から,術前に腎盂白板症と診断した1例を経験したので報告するとともに,本症の診断についての考察と集録しえた本邦報告例の統計的観察を行なつた。
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