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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻6号

1969年06月発行

文献抄録

腎盂皮膚瘻術

ページ範囲:P.457 - P.457

文献概要

 小児に見られる両側性水腎水尿管患者はその原因が膀胱頸部狭窄症,膀胱尿管接合部狭窄あるいは膀胱・尿管の神経性障害などいろいろあるが,かかる患者が入院した場合には高位の尿路変更を速かに施行して腎機能の回復をはかることが先決問題である。この場合従来腎瘻設置が一般に行なわれるが,極力腎障害をさける目的で著者らは過去3年間に13症例に腎盂皮膚瘻術を試みてその結果について述べている。
 手術方法は第12肋骨先端より小さい斜切開を加えて腎盂に達する。腎盂は拡張しているので腎脱転することなく容易に皮膚まで牽引することができる。この際腎盂尿管移行部に張力がかからないように注意して腎盂を12肋骨先端近くの皮膚に縫合する。術後抜糸までバックカテーテル留置をするが,その後はカテーテルを抜去して直接採尿する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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