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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻6号

1969年06月発行

文献概要

原著

両側睾丸固定術後の左睾丸に発生したTeratocarcinomaの1例

著者: 松元鉄二1

所属機関: 1岡山大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.489 - P.493

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Ⅰ.緒言
 停留睾丸に,悪性腫瘍の発生しやすいことは,古くから知られ,本邦でも,溝口1)(1903)の報告を始め,今日まで,石山ら2)(1955)の67例,梶田ら3)(1961)の86例,入沢ら4)(1965)の90例などがあげられるが,一方既に睾丸固定術を施して,下降させた後に悪性腫瘍を招来したとする報告は,欧米では,Gilbert5)(1941),Summer6)(1959),Altmanら7)の報告などを見るが,本邦においては,学会抄録に2〜3見出しうるにすぎない。最近両側睾丸固定術後,3年余を経過した左睾丸に,たまたまTeratocarcinomaの発生をみた1例を経験したので,その経過を報告し,あわせて若干の文献的考察を行ないたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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