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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻7号

1969年07月発行

シンポジウム 前立腺癌の治療と予後・2

前立腺癌のAntiandrogenic therapyの意義とその施行方針の検討

著者: 熊本悦明12 岡田清己1

所属機関: 1東京大学医学部泌尿器科 2札幌医大

ページ範囲:P.525 - P.528

文献概要

Ⅰ.はじめに
 AmericaのThe Veterans Administration Co-ope-rative Urological Research Group(以下VACURGと略す)が多数の前立腺癌症例を対象にAntiandroge-nic therapyの効果を詳細に検討して,Antiandrogenictherapyは一概に良いとはいえないという意見を発表3,4)(1967年)して以来,Nobel賞(1966年)まで受賞しているCharles Hugginsのideaを再険討しようという空気が各方面に拡がりつつある。
 彼等の主張する"投与Estrogenによる心血管系障害性死亡が増加するためEstrogenの前立腺癌発育抑制作用や延命効果が相殺され,時にはその副作用の悪影響の方が顕著になるという現象が,前立腺癌症例の9割にはおこる可能性がある3,4,7)"という意見の真実性は,我々の極めて関心のあるところである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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