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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻7号

1969年07月発行

シンポジウム 前立腺癌の治療と予後・2

手術療法を中心とした前立腺癌の治療と予後

著者: 渡辺泱1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.531 - P.533

文献概要

 私達の教室では,従来より前立腺癌に対して積極的に手術療法を施行してきたので,私は手術療法を中心としてみた前立腺癌の治療と予後について,教室の成績を報告する。
 私達の用いている前立腺癌根治手術のための術式は,充分な手術視野を得るため恥骨の一部を切除するもので,経恥骨式前立腺全摘出術として,すでに何回も発表してきた。最近ではより短時間で容易に所期の目的を達するため,従来行なつてきた下腹部U字切開にかえて,第1図のごとく下腹部正中切開により恥骨骨膜および直腹筋膜にT字状の切開を加え,骨膜を観音用きにして恥骨を露出する方法を用いている。こうして恥骨を横6cm,縦2cmほど部分切除すると,前立腺尖部の手術操作や前立腺摘出後の尿道膀胱吻合などを,直視下に容易に施行することができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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