icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻7号

1969年07月発行

原著

先天性単腎症

著者: 菅原剛太郎1 丹田均1 鳥居恒明1 大西茂樹1

所属機関: 1札幌医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.549 - P.556

文献概要

Ⅰ.緒言
 先天性単腎症は,従来比較的稀有な泌尿器科的畸形とされていたが,現今,泌尿器科的諸検査の進歩に伴い,診断が容易となり,臨床上しばしば遭遇されている。
 この先天性単腎症は,発生学的に意義があり,従来,胎生期における腎尿管の発生上の関連性,その発生母地に密接する生殖器系,とくに,女子性器を形成するMüller氏管発生に影響を及ぼすとともに,他の臓器の畸形を伴つていることが多いといわれている。これらの点について,われわれは当教室島村18)の5例の報告以来,現在まで8例計13例本症を経験したので,その概要を追加報告するとともに,文献的考察を若干加えたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら