icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻7号

1969年07月発行

原著

女性仮性半陰陽の2例

著者: 大越正秋1 東福寺英之1 河村信大1 川上隆1 長久保一朗1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.573 - P.579

文献概要

Ⅰ.緒言
 男性仮性半陰陽にくらべて,女性仮性半陰陽は比較的まれであり,とくに母体にホルモン産生性腫瘍のあつた場合の子供と,副腎皮質機能亢進のある例を除くと,本邦では50例位しか報告がない。その多くは患者が母胎内にある時期,ことに2〜4か月の母体になんらかの理由で黄体ホルモン製剤が使用された例である。
 われわれは最近,性腺と性染色体は女性で外性器は陰核肥大,陰唇癒合があつて男性を思わせた2症例を経験したので報告する。なお両症例とも患者妊娠中の母体に流産防止の目的で黄体ホルモン製剤の投与が行なわれた既往がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら