文献詳細
印象記
第57回日本泌尿器科学会総会印象記
著者: 江藤耕作1 藤田幸利2 斉藤宗吾3 池上奎一4 石部知行5 桐山啻夫6
所属機関: 1久留米大学医学部泌尿器科 2岡山大学医学部泌尿器科 3鹿児島大学医学部泌尿器科 4熊本大学医学部泌尿器科 5広島大学医学部泌尿器科 6山口大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.597 - P.603
文献概要
第57回日本泌尿器科学会総会学術大会は,昭和44年3月30・31日の2日間にわたつて,福岡市の福岡市民会館において,会長九州大学百瀬俊郎教授主宰のもとに開催された。私は編集部の御依頼で第1日(30日)第Ⅰ会場の印象記を書くことになつたが,この充実した学会のうち果してどれだけを理解できたか疑問である。私が見聞した内容の中から,特に,印象の深かつた部分について紹介するが,十分理解するどころか,中には誤まつて解釈しているところも少なくないと思う。この点御許しいただきたい。
30日といえば,例年なら桜が咲きはじめる頃であるが,今年は気候不順のため,桜も遅れ,南国九州の暖たかさを想像して来られた北海道,東北の先生方をはじめ,会員一同,春一番という,生憎の風と寒さに驚ろかれたことと思う。定刻8時30分百瀬会長の開会の挨拶で開幕され,直ちに,一般講演に移つた。一般講演は,X線検査4題,尿路結石症2題,副腎4題,腎性高血圧2題,腎不全8題,腎移植5題で,大変興味深い発表,討論があつたが,紙面の都合上,個々の演題については演題抄録誌に譲り,省略させていただくことを御容赦願いたい。
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