icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科23巻8号

1969年08月発行

綜説

尿管の生理

著者: 宍戸仙太郎1 土田正義1

所属機関: 1東北大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.625 - P.635

文献概要

Ⅰ.はじめに
 尿管の唯一最大の生理的目的は尿管蠕動によつて腎盂から膀胱に尿を輸送する点にある。この尿管蠕動の存在を最初に注目したのは,兎尿管を直接観察して記載したEngelmann11)であり,彼によつて尿管機能研究の端緒が開かれたということができる。その後,多くの学者が種々の面から研究を続けてきたが,最近,臨床的にも尿管機能異常を示す疾患の多数存在することが注目されるようになつてきた。
 尿管機能の検査法は種々あげられるが,蠕動は腎盂・尿管壁の平滑筋細胞の興奮収縮によつて発生するわけであるから,その性質を電気生理学的に研究することが,尿管生理を研究する上でもつとも優れた手段になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら